出来ることなら学歴を活かして転職したい!
このような疑問にお答えします。
この記事を書いている自分は、有名大学を卒業後、プライム上場企業に就職し、第二新卒枠での転職活動などをしてきました。
一部実体験なども元に、学歴が転職においてどんなケースでどの程度有利か、またその理由や、学歴を転職で活かす方法などを解説します。
目次
高学歴は転職でも有利なのか?
結論から言うと、学歴の高さは転職でも有利です。
どんな点でどのくらい有利なのかを下記の流れで解説します。
- 学歴はいつまで有利か
- 書類選考の通過率は高い
- 若い第二新卒枠ではとくに有利
学歴はいつまで有利か
出身大学が転職に与える影響について、プレジデント誌が社会人1,000人を対象に行ったアンケート調査があります。
この結果を見ると、全体の75%の人が、転職活動において、出身大学が影響をしたと感じています。
この時点で、転職活動においても高学歴が有利なのは事実と言えるでしょう。
一方、就活では95%の人が学歴が影響したと回答しています。
つまり、就活と比べると、転職活動では学歴の影響は薄まっていると言えます。
実際、転職活動における学歴のファクターは、若ければ若いほど、大きくなります。
逆に、30代、40代以降の転職となると、学歴はほぼほぼ関係がないでしょう。
もちろん、大学卒か院卒か、高卒か中退かといった要素については、年齢を経ても見られることはあり、書類選考の足切りに使われます。
しかし、ここで言う、大学の序列を元にした学歴が転職に関係してくるのは、20代までのことが多いようです。
社会に出てから年数が経つにつれて、職務経験を積むため、学歴よりも仕事で何をしてきたかで判断する会社が多くなるためです。
書類選考の通過率は高い
高学歴が転職をするにあたり、差し当たってのメリットは、書類選考で落ちることがほぼないことでしょう。
いわゆる早慶以上の学歴の場合、まず面談はしてもらえることが多いと思います。
もちろん、前述したとおり、年を取るにつれて、例外も増えるかと思いますが、20代のうちは会社名が微妙でも、学歴が良ければ会ってもらえる確率が高いといます。
未経験者を採用する第二新卒枠ではとくに有利
経験や経歴、スキルを評価され、即戦力として採用する中途採用と違い、第二新卒枠での転職ではとくに学歴がモノを言います。
一般的に、入社後3年目くらいまでの25歳前後での転職は、第二新卒枠として扱われます。
その際、3年に満たない職務経験では正確な評価ができないため、即戦略ではなく将来のポテンシャルを期待されて採用されるわけです。
ポテンシャル採用では、地頭や真面目さ、素直さなどが見られます。
それを測る一手段が、学歴になるわけです。
そのため第二新卒枠では、高学歴は就活同様に有利に働きます。
高学歴が転職で有利なケース
高学歴は若いほど転職で有利とお伝えしましたが、年齢以外にも有利に働くケースがあります。
具体的には下記の3つです。
- 大手企業の場合
- ベンチャー企業の場合
- 高学歴が多い業界の場合
大手企業の場合
大手企業の第二新卒採用では、出身大学を重視されることがあります。
これは就活も同様なのですが、大企業に入社する人で日東駒専以下の学歴の人はほぼいないです。
もちろん、前職で成果を出した中途入社組や、進学率が低かった時期に入社した高齢層など、例外もあります。
ただ、前職が大手などでない限り、学歴が低い時点で書類で落とされる確率はそこそこあり、学歴があって初めて選考の土台に立てるといったイメージを持つと良いでしょう。
また大企業によっては学閥があり、特定の大学出身者は中途でも受かりやすいというのは実際あります。
ベンチャー企業
意外と思われるかもしれませんが、ベンチャー企業でも高学歴人材を採用したいというニーズは強いです。
これにはいくつか理由があり、たとえば下記などです。
- 創業メンバーが高学歴で似たような価値観の人を採用したいから
- 有名大学出身者が多いことが対外的なアピール材料の一つになるから
- 人材を見極めるノウハウが乏しく学歴に注目しがちだから
ですので、現在大企業に勤めていて、ベンチャー転職に興味があるという方も、学歴を有効活用できると思います。
高学歴が多い業界
会社規模に関わらず、高学歴を好む業界があります。
具体的には下記などです。
- コンサルティング業界
- 広告代理店業界
- 金融業界
そもそも働いている方が、高学歴の場合が多いので、自分たちと似た経歴の人を好みます。
また、ただ指示に従って働く従業員ではなく、自分の頭で考えて動ける高度人材が求められており、地頭の良さが重視されるという理由もあるようです。
高学歴が転職で注意すべきこと
学歴が転職でも有利に働くことをお伝えしてきましたが、高学歴なのに転職活動で苦労してしまう方も多くいます。
そこで、高学歴人材が転職で注意すべきことを3つお伝えします。
- 変なプライドを持たず謙虚な姿勢で臨むこと
- 転職の目的は何か明確にすること
- 転職エージェント・サイトをうまく使うこと
変なプライドを持たず謙虚な姿勢で臨むこと
高学歴であることに変なプライを持たないようにしましょう。
とくに中小企業やベンチャー企業の採用面接を受ける際に、「高学歴な自分が受けてあげている」といった驕った気持ちをもっていると、すぐに相手には伝わります。
そんなアホらしいことはしないと思われるかもしれませんが、意外にも多いようです。
20代のうちにする転職では高学歴が有利だとしても、決定的な採用の要因にはなり得ません。
あくまでも学歴は補助的なものと考えて、これまでの経験やスキルをアピールするようにしましょう。
転職の目的は何か明確にすること
転職の目的を明確にしましょう。
高学歴の転職者のなかには、就活で失敗をして中堅企業に入ったが、旧友たちからの目が気になって、大企業に再挑戦したいといった人もいます。
しかし、他人の目を気にする人生はキリがありません。
自分がどんな人生を送りたいのか、どんな仕事をなぜしたいのかを明確にして転職をしないと、ジョブホッパーになってしまいます。
なまじ学歴が良いと転職自体には成功をしてしまうので、短期離職を繰り返してしまうかもしれません。
まずは自己分析をして、転職の目的を考えるようにしましょう。
転職エージェントや転職サイトをうまく使うこと
最後に、転職エージェント・サイトをうまく使うようにしましょう。
初めての転職となると、実際にはわからないことが多いです。
職務経歴書の準備やアピールすべき内容、退職交渉など、新卒就活を経験していても勝手がまるで違います。
そのため、プロのアドバイスを受けながら二人三脚で進めるほうが、結果として転職がうまくいく確率が高いです。
また大手や外資系などの求人は公開されておらず、転職エージェント経由でしか応募できない非公開型という場合もあります。
実際、私が第二新卒枠で転職エージェントと面談した際も、外資系コンサルティング会社の非公開説明会を案内されました。
なかには、高学歴のハイキャリア人材に特化した転職サービスもあります。
たとえば、下記などです。
- リクルートエージェント:16万件以上の非公開求人を持つ転職エージェント
- VIEW:20代-30代ハイクラス特化の転職サイト
- ビズリーチ:国内最大級のハイクラス転職サイト
こういったサービスもうまく使っていきましょう。
まとめ:高学歴は転職でも有利なことが多い
結論、学歴の高さは転職で基本的には有利に働きます。
とくに、20代での第二新卒転職などでは、その傾向が顕著です。
とはいえ新卒就活とは違い、経験やスキルも見られますので、謙虚な気持ちを持ち、しっかり準備したうえで転職活動に臨みましょう。
転職活動において自身の市場価値を知ることは重要です。
自身の市場価値を知りたい方は、転職エージェントに登録して、あなたの学歴やスキル、経験に合わせて、どのような求人情報が出てくるか確認することから始めてみるべき。
なお、転職エージェントは星の数ほどありますが、非公開求人件数が20万件と圧倒的に多い(他社はせいぜい数千件)リクルートエージェントでまずは求人内容だけでも見てみるのが一般的です。
学歴はそこそこ良いんだけど、転職活動で有利なのかな?