仕事が楽しくないのって当たり前だよね?
仕事を楽しむことってできるの?
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている自分も、上司から「仕事は楽しい?」と聞かれるたびに、「楽しいわけないじゃん」と思いながら、苦笑いで「楽しいです」と答えていました。
今ではそこそこ楽しく仕事ができています。
この経験から、「仕事が楽しいわけがない」と考えている人へ、楽しめない理由やその状態から抜け出す方法を解説します。
目次
仕事が楽しいと言う人は嘘つき?実際の割合は?
そもそも仕事が楽しい人ってどれくらいいるのでしょうか?
「仕事が楽しいと思っている人なんて都市伝説でしょ?皆、見栄張ってるだけだよね。」という気持ちは凄くよくわかります。
まずは客観的な調査結果を見てみましょう。
マイナビが2016年に300名を対象にしたアンケート調査では、51.8%の人が「仕事が楽しい」と回答しています。
株式会社ジャストシステムが2019年に1,000人を対象にしたアンケート調査では、47.8%の人が「楽しい」もしくは「まあ楽しい」と回答しています。
株式会社ビズヒッツが2020年に500人を対象にしたアンケート調査でも、61.2%の人が「とても楽しい」もしくは「どちらかといえば楽しい」と答えています。
このように、おおよそ過半数の人が「仕事が楽しい」と感じていることがわかります。
対象者や実施者が異なるアンケート調査で似たような数値が出ているので、実際半分くらいの人は楽しいと感じているのでしょう。
信じられないかもしれませんが、まず「仕事を楽しめている人もいる」という認識を持つ必要がありそうです。
仕事が楽しいわけがないと思ってしまう理由
多くの人が仕事を楽しんでいるとしても、あなたが「楽しいわけがない」と感じているのは事実ですよね。
では、なぜそのように感じてしまうのか、その理由を整理してみましょう。
大きくわけると、この辺りの理由だと考えています。
- 嫌いな業務である
- 人間関係で消耗している
- 仕事で成果や結果を出せていない
- 正当な評価を受けていない
順に見ていきましょう。
嫌いな業務である
そもそも業務内容が嫌いというパターンです。
会社員である以上、会社に指示された業務を遂行する必要があります。
しかし、あなたの性格や特性、経歴、スキルにマッチした業務が指示されるとは限りません。
むしろ、苦手な業務を振られることもあるはずです。
- マイペースな性格なのに、社内調整がメインの企画職を任される
- 内向的な性格なのに、ノルマのある新規開拓営業に配属される
慣れれば楽しくなるかもしれませんが、それまでは辛い時間を過ごすはずです。
人間関係で消耗している
仕事内容に不満はないが、一緒に働く同僚や上司、もしくは顧客との関係で精神的に消耗しているケースです。
仕事が楽しいかどうかは、誰と働くかで決まるとはよく言われることです。
仕事内容が多少辛くても、同僚や上司がとても良い人で、親身にサポートをしてくれるなら、そこまで辛くないと思います。
しかし、ソリが合わない同僚や、自分への当たりが強い上司、無理難題を押し付けてくる顧客がいたら、仕事を楽しむのは難しいしょう。
仕事で成果や結果を出せていない
仕事で成果や結果を出せなくて辛いと考える人もいます。
「努力をしても、上司に相談を乗ってもらっても、結果が出ない…」という状況は辛いはずです。
仕事には向き不向きがあります。
また、業界や自社、競合の状況によって、現場が頑張っても結果に結びつかないということもあります。
こういった原因から長期間、結果が出てこないと、仕事を楽しいと思うのは難しいでしょう。
正当な評価を受けていない
最後に、上司や会社から正当な評価を受けられないという状況のパターンです。
仕事内容も悪くなく、自分では結果が出ていると思っているにもかかわらず、上司からの評価が低かったり、給料が全く上がらなかったりという人もいるのではないでしょうか。
いくら仕事内容に不満がなかったとしても、こんなやりがい搾取のような状況で、仕事を楽しむのは無理がありますよね。
ここまで、仕事が楽しいわけがないと感じる理由を大きく4つ紹介しました。
あなたの場合はどの理由が一番近いのか、考えてみてください。
仕事が楽しいわけがないと思うと損をする理由
さて、仕事が楽しいわけがない理由が見えたところで、このまま仕事が楽しめないと損しますという話をしたいと思います。
「仕事が楽しいわけがない」と思うのは自由ですが、そのままだとあなた自身が下記理由から損をしてしまいます。
- 1日の大半が辛い時間になる
- やらされ仕事でクオリティが下がり、評価やスキルにマイナス
- ネガティブさが周りに悪影響を与え、周囲からの当たりが強くなる
1日の大半が辛い時間になる
仕事は1日の大半の時間を費やすものです。
定時上がりだとしても1日8時間。起きている時間の約半分は仕事に使っているわけです。
その時間が、楽しくない苦行の時間になっていたら、苦行で奴隷のような人生になってしまいます。
人生は短いです。
いつまでも健康に過ごせるわけではありません。
その大切な時間を、楽しくないことに費やすのは、人生における大きな損失となります。
やらされ仕事でクオリティが下がり、評価やスキルにマイナス
楽しくないと感じていると、自然と仕事への取り組み方も受身になってしまいます。
本心ではやりたくないのですから、当たり前ですよね。
しかし、そのような「やらされ仕事」という態度は、自分が思っている以上に周囲に伝わります。
「こいつやる気ないな」と上司に思われたら、評価は上がりません。
また、仕事のスキルや能力は、主体的に考えて工夫や努力をすることで、効果的に伸びます。
楽しくない仕事を受動的にやっていると、仕事の能力は伸びづらくなってしまいます。
これでは、スキルも評価も伸びず、それがさらに仕事の面白みをなくして、悪循環に陥ってしまいます。
ネガティブさが周りに悪影響を与え、周囲からの当たりが強くなる
楽しくないことをしていると、気持ちもどんどん落ち込んでしまいます。
そのネガティブな考えや雰囲気は、態度や顔つきに出て、周囲に伝わってしまいます。
そのようなネガティブオーラを出している人の周りには、積極的には人も集まりにくいです。
そうなると、周りからの仕事上の協力を得にくくなったり、むげな扱いを受けたりします。
職場の人間関係が悪化すると、仕事はさらに辛いものになってきます。
仕事が楽しいわけがない状態から抜け出す方法
では、仕事が楽しくない状態からどうやって抜け出せば良いのでしょうか?
いきなり仕事を楽しいと感じるのは難しいかもしれませんが、徐々に辛さを改善することは出来るはずです。
具体的には下記のとおりです。
- 割り切って考える
- できることを1つずつ増やしていく
- 仕事や環境を変える
順に見ていきましょう。
割り切って考える
まず、仕事は仕事と割り切って考えてしまうというのは、一つの手です。
「仕事は給料を得るために行うもの」と考えて、楽しみは趣味や家庭で見つけることで、「仕事を楽しまないといけない」と言う呪縛からは抜け出せます。
これでは、結局仕事を楽しむというゴールには辿り着けないではないかという声も聞こえそうですが、一旦割り切って考えることで、自然体で仕事ができるようになり、逆に仕事の面白さが分かるようになってくる場合もあります。
仕事に慣れたり、職場の人間が異動になったりと、時間が解決することは多くありますので。
できることを1つずつ増やしていく
次に、仕事でできることを1つずつ増やしていくという前向きな手段です。
一番王道とも言えるでしょう。
仕事が人並みにできるようになれば、仕事が楽しくなると言う人は多いです。
特に部署移動や入社してから日が経っていないという人は、しっかりと時間をかけて、仕事でできることを増やしていくことをオススメします。
コツは、一気に頑張ったり、周りと比べたりせず、過去の自分と比べながら、1つずつ小さなことから、出来るようになっていくことです。
仕事や環境を変える
最後に、部署異動や転職で、仕事や職場環境を変えるという選択です。
割り切って考えようにも、仕事の能力を伸ばそうにも限界はあります。
なぜなら、人それぞれ向いていない仕事がありますし、ソリが合わない人というのも必ずあるからです。
その現実を直視せずに適応しようとしても、自分を壊してしまうことになりかねません。
そういった努力をしても改善されない場合は、異動願いを申し出たり、転職活動を始めたりして、自分に合った仕事を探しましょう。
何もしなければ、今の状態が続くだけ
ここまで、仕事が楽しいわけがないという人に向けて、辛い理由や改善すべき理由、現状を変える方法などを紹介してきました。
まずは、仕事を楽しいと感じる人もいること、そして、仕事を楽しめない現状は損をしていることを認識しましょう。
仕事をコツコツとできるように改善したり、仕事を変えられないか考えたりと、何かをしない限り、今の状態が続くだけです。
職場を変え、周りの環境が変われば、仕事ができる若手として評価され、楽しく働けるかもしれません。
いきなり会社を変える決断をするのはオススメしないですが、いまのあなたのスキルや経験だと、どんな企業になら転職できるのかを知っておくことは大事です。
まずは、転職エージェントに登録して、どのような求人情報が出てくるか確認することから始めてみるべき。
なお、転職エージェントは星の数ほどありますが、非公開求人件数が20万件と圧倒的に多い(他社はせいぜい数千件)リクルートエージェントで、まずは求人内容だけ確認してみるのがオススメです。
仕事が楽しいって言ってる人が理解できない…。