仕事ができなくて先輩や上司から見放されないか心配。
新人として仕事ができるようになるには、どうすればいいの?
こういった疑問に答えます。
新卒として社会人になり1年目。
入社前はそこそこ自信があったのに、実際に働き始めると、仕事ができない自分に絶望する…。
そんな人に向けて、仕事ができない新人の特徴や理由、改善方法をご紹介します。
仕事ができないと悩んでいる新卒社会人の方は、自分に当てはまる部分がないか考えて、参考にしてくださいね。
なお、先に結論を伝えると、毎日会社でつらい思いをしているのは、あなたが無能だからではなく、単に職場の人間関係や業務内容などの「環境」が悪いという可能性が大きいです。
真面目な人ほど自分が無能だと落ち込みがちですが、普通に就職している時点で、世間一般的に無能ではないです。
本当に無能だったら、就職もできていないですから。
さらに言えば、本当の無能は、その自覚を持たないので、「無能かも・・」と思えている時点で無能ではないのです。
職場を変え、周りの環境が変われば、人並みに仕事ができる若手として評価され、ムリなく働けるようになります。
まずは、転職エージェントに登録して、あなたの学歴やスキル、経験に合わせて、どのような求人情報が出てくるか確認することから始めてみるべき。
なお、転職エージェントは星の数ほどありますが、非公開求人件数が20万件と圧倒的に多い(他社はせいぜい数千件)リクルートエージェントでまずは求人内容だけでも見てみるのが一般的です。
目次
新卒の新入社員が仕事ができないのは当たり前?
「新卒の新入社員が仕事ができないのは当たり前だから心配しなくていい」といった声を聞いたことはありませんか?
数ヶ月前まで学生だったのに突然仕事が人並みにできるようになるわけがないという意見も一理あるように思えます。
実際、社会人1年目で仕事ができないのは当たり前なのでしょうか?
結論から言うと、最初は仕事ができないのは当たり前ですが、それが許される期間はそれほど長くないと思います。
では、実際どのくらいの期間、新人扱いが許されるものなのでしょうか?
いつまで許される?
仕事が一人前にできなくとも、いつまでなら新人扱いされて許されるものか考えてみましょう。
身もふたもないですが、下記の要素で変わってくるのが実際のところです。
- 会社の社風(年功序列型か実力主義型か)
- 直属の上司の考え方(優しいタイプか伸ばすタイプか)
- 新人本人の態度やキャラ(愛され系か無愛想系か)
- 業務内容(専門知識が必要かそうでないか)
それぞれ前者なら、新人期間は長く設定され、後者なら短く設定されます。
とはいえ、具体的な期間のイメージも気になるところだと思います。
少し古い調査ですが、2012年にマイナビが実施したアンケート調査があります。
ここで「ミスしても新人だからしょうがない」と思えるのはいつまで?という問いの結果は下記のようになりました。
- 入社後1年まで:41.3%
- 入社後半年まで:26.3%
- 入社後3〜4カ月:13.7%
出典:https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/10644
期間: 2012年3月
対象:マイナビスニュース会員
回答数:300件
おおむね4割近くの人は1年間は多めに見てくれるようです。
半年間までならば、7割の人がしょうがないと感じる結果となりました。
一方、「新入社員と呼べるのはいつまでか?」ということを調査したデータもあります。
2016年に、不動産情報サイトのアットホームが行った調査によると、結果は下記のとおりです。
- 男性の回答では、平均2.1年
- 女性の回答では、平均1.6年
出典:https://dime.jp/genre/323109/
期間: 2016年
対象:全国20~59歳の男女
回答数:500件
おおよそ入社から2年ほどは、「新入社員」として扱うと考えている人が多いようです。
女性回答者のほうが、新入社員扱いの期間が短いというのは面白いですね。
女上司だと新入社員のことを厳しめに指導するのかもしれません。
まとめると、新人として仕事が出来なくても許される期間は、半年から1年程度が目安。
ただ、入社から2年間ほどは「新入社員」として扱う人が多いです。
もちろん、会社や部署、上司によって異なるということは認識しておきましょう。
見切りをつけられてクビになる可能性
さて、仕事ができない新人が見切りをつけられてクビになる可能性はあるのでしょうか?
仕事ができないと、自分がクビになるのではないかと不安に思う人は多いと思います。
ただ、実際には文字通り「クビ(解雇)」となる可能性は、ほぼ無いでしょう。
厚生労働省のホームページでは、解雇の条件として下記の説明があります。
解雇は、使用者がいつでも自由に行えるというものではなく、解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない場合は、労働者をやめさせることはできません(労働契約法第16条)。
厚生労働省HP
合理的かつ相当の理由がなければ、解雇することはできないわけです。
では、その理由とは具体的にどういうことでしょうか。
勤務態度に問題がある、業務命令や職務規律に違反するなど労働者側に落ち度がある場合が考えられますが、1回の失敗ですぐに解雇が認められるということはなく、労働者の落ち度の程度や行為の内容、それによって会社が被った損害の重大性、労働者が悪意や故意でやったのか、やむを得ない事情があるかなど、さまざまな事情が考慮され
厚生労働省HP
つまり、単純に仕事ができないという理由だけではクビにならず、下記のような理由が必要になります。
- 何度も無断欠勤を繰り返し、改善の余地がない
- 悪意を持って、業務命令を無視し続ける
もちろん、実際には法律家や裁判所の判断によってくるので、あくまで程度のイメージとして捉えてください。
まとめると、退職の打診はあるかもしれませんが、「仕事での無能」を理由に、強制的に解雇される可能性はほぼゼロといえます。
仕事ができない無能系新人の特徴
ここからは、仕事ができない新人の特徴をご紹介します。
なんとなく自分は仕事ができないと思っている、仕事ができない新人だと周りから指摘されてしまうという人は、当てはまるものがないか改めて考えてみてください。
仕事ができるようになるには、まずは自分の状態を客観視して、問題点を把握することが大事ですので。
具体的には下記の通りです。
- 業務量がキャパオーバーでついていけない
- 上司や先輩をイライラさせてしまう
- メモをせず、頼まれごとが抜け落ちる
順に見ていきましょう。
業務量がキャパオーバーでついていけない
まず、業務量が多く、キャパオーバーで仕事についていけていないというパターンです。
働き始めのころは、同時並行で色々な仕事を振られると、それらの整理ができずに、仕事が抜け漏れてしまったり、納期に遅れてしまったりということがよくあります。
実際、Yahoo!知恵袋でも似たような悩みは多くあります。
新入社員です。仕事が増え、毎日パンクしてます。凡ミスも増え、怒られる日々です。出来ない自分も悔しいし、先輩に迷惑かけるのも申し訳なく悶々としてます。女の子の同期は仕事も前と変わらず全く怒られることがないらしいです。
Yahoo!知恵袋
部下のキャパを考えずに仕事を依頼しすぎてしまう上司にも問題があるといえますが、無理そうであれば遠慮せずにSOSを出すことも新人としては大事です。
上司や先輩をイライラさせてしまう
上司や先輩など、部署のメンバーをイラつかせてしまう新人もいます。
学生から社会人になりたてなので、基本的な敬語やマナーが身についていなかったり、変なプライドがあって仕事に対して斜に構えてしまったりといった態度が周りに悪い印象を与えます。
わからないことを素直に聞いたり、上下関係をわきまえたりといったことが出来ていれば、周りのメンバーも可愛がってくれるものです。
周囲から煙たがられてしまうと、仕事もスムーズに進みづらくなってしまいます。
メモをせず、頼まれごとが抜け落ちる
一番多いのが、仕事の依頼やアドバイス、指摘を受けた際にメモを取らずにミスを繰り返してしまうパターンです。
最初は自分の記憶力を過信しがちですが、意外と忘れてしまうものです。
そこでメモに残していないと、依頼されたタスクを処理するのを忘れてしまったり、同じミスを繰り返してしまったりということが起きてしまいます。
忙しい上司からすると、同じことを何度も説明しても改善されない、メモを取ろうとする努力も見せないという部下は、大変心象が悪いです。
仕事ができない無能の新入社員と思われてしまう理由
ここまで、仕事ができない新入社員の特徴を解説してきました。
ここからは、なぜ仕事ができない状態に陥ってしまうのか、その理由を解説します。
自分が仕事ができない理由を知ることで、改善に向けた一歩としてください。
先にお伝えすると、下記のとおりです。
- ミスへの不安で悪循環に陥っている
- 時間管理や優先順位付けが下手
- 無愛想で周囲に溶け込もうとしない
- 成長や改善が感じられない
順に解説します。
ミスへの不安で悪循環に陥っている
仕事でミスをしたことが無い人はいません。
しかし、そこでミスしたことを過剰に気にしてしまい、仕事への積極性が無くなってしまったり、ペースが乱れて他のミスを誘発してしまったりという新人も多いです。
そういったことにより、上司からの叱責も増えると、さらに上司への恐怖から、さらに仕事が出来なくなってしまうという悪循環に陥る人もいます。
ミスをしたことを反省し、再発防止策を実施したら、忘れてしまうほうが、かえって上手くいきます。
必要以上にネガティブにならないようにしましょう。
時間管理や優先順位付けが下手
社会人になると多くのタスクが同時並行で降ってくることもあります。
その際に時間の管理や、タスクの優先順位付けが下手だと、パンクしてしまい、仕事の納期遅れが多発することになってしまいます。
依頼していた仕事を期日までに出せない、事前に相談も無いということをやってしまうと、典型的な仕事ができない人というレッテルを貼られてしまいます。
まずは、無料のタスク管理ツールにしっかりとタスクを入れる、パンクする前に上司に相談するということを心がけましょう。
無愛想で周囲に溶け込もうとしない
職場にとって新人は、子供みたいなものです。
仕事が多少できなくても、愛想があって、先輩や上司を立てる新人であれば、無碍に扱われることはないはずです。
そこで、無愛想だったり、職場のメンバーに溶け込もうとしない態度を見せていると、仕事にも支障が出てきてしまいます。
ある程度仕事ができるようになれば、そういうキャラも全然ありですが、新人のうちは考えものです。
成長や改善が感じられない
新卒入社したばかりの新人が仕事ができないのは当たり前と考える人も多いです。
ただ、何度指摘しても改善のきざしが見られなかったりすると、周りも呆れてきます。
またミスはしなかったとしても、単純業務ばかりで新しいことに積極的に挑戦しよう、成長しようという気概が見えない場合も、あまり評価はされません。
仕事ができない新卒新入社員から脱却する方法
仕事ができない新人の例を挙げてきましたが、実際仕事ができない状態から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?
色々方法はあると思いますが、鉄板の4つをご紹介します。
- ミスの原因を理解し改善のために努力する
- 変な自信やプライドを捨てる
- 業務で必要な知識やスキルを勉強する
- 一人で悩みを抱え込まず相談する
順に見ていきましょう。
ミスの原因を理解し改善のために努力する
これまでご紹介してきたように、仕事ができないといっても、その原因はさまざまです。
人によって性格や経験、考え方や仕事で求められることが違うため、なぜミスをしてしまうのかという原因が異なるのは自然です。
それを踏まえると、まずは自分自身で、ミスの原因を理解することが大切。
原因がわかれば、その改善のために何をすべきかも、おのずとわかってきます。
また、開き直らずにそのように改善に向けて努力をしている姿勢が重要です。
その姿勢があって初めて、周囲が助けよう、サポートしようという気持ちになるからです。
変な自信やプライドを捨てる
学生のときにあった自信やプライドを捨てることを意識しましょう。
中途採用でも同じですが、新しい職場に入ったら、その職場のやり方やメンバーをまずは尊重することが大切です。
とくに新卒入社で満足に仕事もできないのに、そこで斜に構えたり、変にプライドを持っていたりすると、誰も助けてくれません。
見放されてしまうのがオチです。
プライドを捨てて、素直に仕事に取り組むことを意識しましょう。
業務で必要な知識やスキルを勉強する
ここまでは、仕事へのスタンスや姿勢をお伝えしましたが、業務で必要な知識やスキルが不足していて仕事ができないというパターンもあります。
とくに新人研修などが充実しておらず、OJTメインで指導するというスタイルの会社だと、業務で必要な知識を身につける機会を作れず、仕事でたびたびミスをしてしまうということが多いです。
たとえば、先輩の見よう見まねで営業に毎日出ているけれども、自社の製品やサービスの知識が浅く、説得力がないなどです。
意識的にインプットする時間をとりましょう。
一人で悩みを抱え込まず相談する
最後に、一人で悩みを抱え込まずに、先輩や上司に相談をすることが大事です。
上司からすると、部下がどのようなことで悩んでいるかは、伝えてもらわないと分かりません。
相談をしたら迷惑じゃないだろうか、無能だと思われないだろうかと悩まずに、率直に相談してみてください。
とくに先輩と仲が良いと、より近い立場でアドバイスがもらえるので、解決することも多いと思います。
わからないことや悩んだことを自分から相談をするというのも、立派な仕事のスキルです。
仕事内容が合わないなら転職も視野に入れるべき
ここまで仕事ができない新人がやるべきことをご紹介してきました。
しかし、人にはそれぞれ向き不向きがあり、会社の風土や仕事の内容が、どうしてもあなたに合っていないということも考えられます。
また、新卒社員をとりあえず採用して、使い物にならなければ使い捨てるというブラック企業も存在します。
会社がどうしても合わなかったり、ブラック企業に入社してしまったりした場合は、転職も視野に入れるべきです。
合わない職場で頑張っても、心身を消耗して、キャリアを無駄にしてしまうからです。
最近では、仕事の適性を本格的に診断できるツールもあるので、まずはこういったものから試してみてはどうでしょうか。
仕事ができない新卒新入社員のよくある質問や疑問
仕事ができない人はどうすればいい?
まず何ができないかをしっかり理解することです。
スケジュール管理ができないのなら、仕事量の調整や優先度付けの見直しが必要です。
必要な知識やスキルが不足しているなら、時間をとってインプットする必要があります。
新卒入社後の新人扱いはいつまでが一般的?
いくつかのアンケート調査によると、入社から2年ほどは新入社員扱いの会社が多いようです。
ただ、「新入社員だからミスをしても良い」と多めに見てもらえる期間については、1年間と言う回答が最多でした。
焦らずに仕事ができない自分を変えていこう
今回は、仕事ができないと周りから言われてしまう新卒の新人がどうすべきかということをご紹介してきました。
仕事ができないといっても色々あります。
タイムマネジメントができないのか、周囲への態度が問題なのか、タスクが抜け落ちることなのか、具体的に何ができていないのかを自分で把握することから始めましょう。
原因がわかったうえで、焦らずに出来ることから、自分を変えていけばOKです。
ただ、会社や上司に問題があったり、自分と仕事内容の相性が悪かったりという場合もあります。
自分がどのような仕事に適性があるのかを知っておくこともオススメします。
なお、毎日会社でつらい思いをしているのは、あなたが無能だからではなく、単に職場の人間関係や業務内容などの「環境」が悪いという可能性が大きいです。
真面目な人ほど自分が無能だと落ち込みがちですが、普通に就職している時点で、世間一般的に無能ではないです。
本当に無能だったら、就職もできていないですから。
さらに言えば、本当の無能は、その自覚を持たないので、「無能かも・・」と思えている時点で無能ではないのです。
職場を変え、周りの環境が変われば、人並みに仕事ができる若手として評価され、ムリなく働けるようになります。
まずは、転職エージェントに登録して、あなたの学歴やスキル、経験に合わせて、どのような求人情報が出てくるか確認することから始めてみるべき。
なお、転職エージェントは星の数ほどありますが、非公開求人件数が20万件と圧倒的に多い(他社はせいぜい数千件)リクルートエージェントでまずは求人内容だけでも見てみるのが一般的です。
新卒として働き始めたけど、正直仕事ができない…。