忙しくていつも困ってる。日々の生産性を上げる方法を知りたい…。
こういった疑問に答えます。
今回は本田直之さんの書かれた「レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則」を解説します。
毎日仕事が忙しくて手が回ってない、やりたい副業や勉強、趣味に費やす時間も捻出できないと悩んでいる方は必見です。
目次
著者(作者)である本田直之さんはどんな人?
そもそも、著者の本田直之さんはどんな人なのかご紹介します。
本田さんの経歴は、明大商学部及び海外大学を卒業後、外資系金融機関に勤務。「バックスグループ」という企業を取締役メンバーとして上場まで導いたのち、レバレッジコンサルティングを創業しました。
現在は、レバレッジコンサルティングの経営を行いながら、執筆活動にも注力しています。
ビジネス書を中心に74冊300万部を誇る、ベストセラー作家です。
そんなハイスペ超人の本田さんが、忙しい毎日で成果を出し続ける時間術を教えてくれる本です。
新書なので、数時間あれば読み終えられるページ数なのも、嬉しいですね。
ここからは、具体的にどんな中身なのかをサクッとお伝えします。
「レバレッジ時間術」の要約まとめ
「レバレッジ時間術」は、目次では大きく6つのブロックに分かれています。
しかし今回は、私の独断でギュッと大事なポイントを凝縮し、下記4つに分けてご紹介します。
- 前提:そもそもあなたが忙しいと感じる理由
- 考え方:時間も投資をして増やす感覚を持つ
- 方法:逆算と可視化をしよう
- おまけ:手軽に実行できる時間術
【前提】そもそもあなたが忙しいと感じる理由
まず、なぜあなたが忙しいと感じるのか知りましょう。
その理由は、時間を投資せずに消費しているからです。
小手先の時短テクニックを使っても本質的ではないです。
時間に対する考え方次第で、1時間かかっていたことを5分に短縮することも可能。
時間への投資とは、目先の時間をおわずに、将来の時間を買うことです。
- 若いうちは定時退社にこだわりすぎず、仕事のスキルを身につけて将来の時間単価を上げる
- 忙しい毎日でも運動の習慣を作ることで、将来の健康な時間を買う
また、前提として、忙しいと言わないことです。
それが口癖になると、自分の上限を決めてしまい、それ以上の成果を出せなくなるからです。
それは、総理大臣や孫正義より忙しくなってから言うべきと心得ましょう。
【考え方】時間も投資をして増やす感覚を持つ
時間は、お金と同様の資産です。
資産運用と同じように、時間も運用すればいいと考えましょう。
具体的には、かかる時間を度外視して、自己満足の作業をするのをやめましょう。
たとえば、MTGの目的は、相手に伝達し、意思決定がなされることです。
そこで提案資料の細かなデザインにこだわっていても意味がありません。
時間にもコスト意識を持ちましょう。
投資の考え方
将来の時間を確保するために、今時間を使いましょう。
時間を投資することで、複利の効果で徐々に人生に時間が生まれてきます。
イメージとしては、短時間で同じ成果を生むための仕組みを作るために、時間を費やすといったところです。
具体的には、10時間かけて仕組みを作り、毎日3時間のルーティンワークの時間を1時間に減らせれば、5日で元が取れます。
仕組み化のコツは、以下のとおりです。
- 再現性を考えて将来にわたって時短ができる仕組みにする
- まずは何に時間がかかっているかを把握する
- どの作業が時短をすると効果的か、優先順位付けをする
- 成果の質を下げないように注意する
天引き貯金
まず1日24時間の時間から、絶対にやりたいことを初めから天引きしてしまうことです。
お金が余ったら貯金しようと考えても貯金できないのと同様に、暇になったらやりたいことをやろうと考えていても一生できません。
また、あらかじめそのことにかける時間を決めてしまうことで、締め切り効果によって生産性も上がります。
投資と天引き貯金によって生まれた時間は、再投資をします。
生まれた時間をただ遊んで過ごしていては、ジリ貧です。
新しい仕組みづくりや、時間単価を上げるためのスキルアップ、新しい事業構築など、に費やすことで将来的にどんどん楽になります。
【方法】逆算と可視化をしよう
ここまで基礎となる考え方をお伝えしたうえで、より具体的な話に入っていきます。
大事なのは下記の3つです。
- 俯瞰逆算スケジュール
- 時間割
- タスクリスト
俯瞰逆算スケジュール
俯瞰逆算スケジュールとは、予定を俯瞰的かつ主体的に決めていくスケジュールの考え方です。
まず明確な期日を区切った目標を決めます。
だいたい3ヶ月から半年ほど先を見通して、それまでにどんなステップが必要なのかを逆算します。
そして、今日明日に何をするのか、行動を先に決めてしまうのです。
その際にオススメなのがカレンダー管理です。
Googleカレンダーなどを使うことで、いつまでに何をして目標を達成するか、その道のりを可視化して管理できます。
時間割
毎日、何に時間を割いているか、書き出してみましょう。
具体的には、1日の過ごし方を30分単位で下記の4種類に分けます。
- 仕事をするアウトプットの時間
- 勉強したり人と会ったりするインプットの時間
- 食事や睡眠など生活の時間
- 趣味などのプライベートの時間
そうすることで、インプットやアウトプットの時間が成果につながっているのか、どれにも当てはまらない無駄な時間がないかなどがわかります。
現状把握をしたうえで、理想の時間割を決めていきます。
ポイントは、インプットの時間を先に確保してしまうことです。
そして、この理想の時間割で生活をパターン化してしまいましょう。
時間割を作ることで、自分の行動に迷いがなくなり、自然と理想の生活に近づきます。
タスクリスト
最後が毎朝のタスクリストです。
目標を達成するために、今日は何をすべきなのかを朝の時点で明確にします。
先に目標から逆算して、1日のスケジュールは決めていますので、その制限時間内に具体的に何をするのかを毎朝明確にします。
そんなに時間をかける必要はなく、5分かけて紙に殴り書きすればOKです。
【おまけ】手軽に実行できる時間術
ここまで時間術の考え方をご紹介してきました。
他にも細かな時間術が本書で語られています。
- 完璧でなくていい仕事は80点の出来で早さを優先
- 終業後に予定を入れて、締め切り効果で日中の効率アップ
- 朝の出勤前にやりたいことを終わらせる
- 仕事90分、休憩10分のリズムで集中力を維持
- 朝の日光浴や昼寝で早寝早起きの習慣化
詳細は省きますので、気になった方は本をお読みください。
「レバレッジ時間術」の感想
「レバレッジ時間術」を読み終わって、個人的には下記2点がポイントかと思いました。
- ゴール・目標から逆算して行動する
- 現状や予定を可視化・言語化して明確にする
時間術と言うと、日常の数分を短縮するような細かな話になりがちです。
実際読む側としても手軽に実践できるので、満足感が高い。
一方で、成果を10倍にしたり、働く時間を10分の1にしたりといった、劇的な効果は見込めません。
こういった、人生を変えるような生産性アップを実現するには、ゴールから必要な行動を逆算し、無駄をバッサリと削減するという思考が必要だと思いましたね。
その上で、現時点での生活をカレンダーに書き起こして、無駄を省き、目標達成に必要な行動に入れ替えていく。
この繰り返しで、劇的な生産性アップが図れるはずです。
本書ではさらに細かな具体論も紹介されていますので、気になった方は下記から確認してみてください。
新書「レバレッジ時間術」の要約や感想を知りたい!