「転職の思考法」の要約やあらすじ、個人的な感想まとめ【書評】

転職の思考法
ヤルキくん

転職の思考法という本の内容をサクッと知りたい!

ツラミくん

転職という選択もアリかなと思ってるけど、初めてでどう考えればいいのかわからない…。

こういった疑問に答えます。

「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法」は、2018年に出版され、たった2ヶ月で10万部超えを記録した、北野唯我さんのベストセラー本です。

「転職未経験だけれども興味はある」という20代の社会人には刺さる本だと思います。

実際、私も新卒入社した会社で働いていた頃に読み、その後に独立を決める際の一因となりました。

今回は、「転職の思考法」の内容のうち、個人的に刺さった部分をお伝えします。

著者の北野唯我さんはどんな人?

北野唯我
出典:Twitterより

まず、著者である北野唯我さん(@yuigak)についてご紹介します。

北野さんは、神戸大を卒業後に博報堂に入社。ボスコンを経て、2016年にワンキャリアというキャリア情報を発信するウェブメディアのベンチャー企業に参画しました。

現在はワンキャリアの取締役を勤める傍ら、キャリアに関する書籍出版やSNSでの発信活動をしています。

2022年現在で35歳。

どちらかというと、20代から30代の若い世代にとってのキャリアの専門家と言えるでしょう。

「転職の思考法」の要約やあらすじまとめ

コンサル

まず「転職の思考法」は小説形式のビジネス書です。

主人公である青野が、キャリアコンサルタントである黒岩のアドバイスを受けながら、キャリアについて考えていくというストーリーです。

その時々でさまざまな事件が起こり「次の展開が気になる!」という気持ちで楽しみながら、転職についての考え方を学べます。

ただ、その小説部分をご紹介していると埒が明かないため、小説部分については、本書をお読みいただければと思います。

この記事では、転職についての考え方というビジネス部分を解説します。

まず、転職がうまくいかない理由は、転職について知らないからではなく、そもそも転職やキャリアの考え方(=転職の思考法)が間違っているからだと言います。

その転職の思考法のなかでも一番の中核を占めるのが、「一生食える」を確保する4つのステップです。

このステップに自分の状況を当てはめることで、次に進むべき道が見えてきます。

次章からは、この「4つのステップ」に焦点を当てて、紹介します。

「一生食える」を確保する4つのステップ

明るい未来

「一生食える」4つのステップは、具体的には下記のとおりです。

  • 自分のマーケットバリューを知る
  • 仕事のライフサイクルを知る
  • 伸びる市場に乗り移る
  • ベストな会社を選ぶ

この4つのステップに沿って考えることで、失敗しない転職ができるようになります。

順にそれぞれ紹介します。

自分のマーケットバリューを知る

まず、自分のマーケットバリューを知りましょう。

マーケットバリューとは、転職市場で自分に値付けされる価値のこと。

一生食っていける人は、勤め先の会社で上司から高い評価を受けている人ではなく、市場で評価される人です。

この市場価値がどれくらいあるのか、これは下記3つの指標の掛け合わせで測れます。

技術資産×人的資産×業界の生産性

技術資産とは

技術資産とは、まさにその人の専門性と経験を指します。

これは最もわかりやすく、転職市場で価値があると聞くと、まずスキルがあるかどうかを思いつく人が多いでしょう。

ちなみに、専門性は職種に結びつくスキル(プログラミングや会計処理など)を指し、経験は職種に結びつかない技術(マネージャー経験や特定業界での勤務経験)を指します。

20代のうちは専門性を伸ばして、30代では徐々に経験を広げることにシフトすることがオススメ。

一定の専門性という土台があって初めて転職市場で戦えて、その後に経験を広げることで、差別化していくイメージですね。

人的資産とは

人的資産とは、一言でいえば、人脈です。

40代以降は、人脈で仕事を受発注したり、中途採用したりといったことが通常です。

陳腐な言い方ですが、将来のために、人との信頼を築くことをおろそかにしないようにしましょう。

小さな約束事を守ったり、嘘をつかないようにしたり、変に見下したりしないことです。

業界の生産性とは

最後に業界の生産性です。

実は年収が決まる大きな要因の一つが、どの業界で働いているかです。

保育業界で働いている人よりも、IT業界で働いている人のほうが、給料が高いのは、仕事が大変だからでも、仕事がうまいからでもなく、業界の生産性が高いからです。

なので、どこで働いていたかという点も市場価値に大きく関係します。

以上、「技術資産×人的資産×業界の生産性」があなたのマーケットバリューという話でした。

仕事のライフサイクルを知る

自分の市場価値を客観視できたところで、現在の仕事が客観的にどんな状況なのかを考えてみます。

まず、仕事には「ライフサイクル」があります。

求人数が多さと、代替可能性が高いか(高スキルな人材が不要かどうか)の2軸で分けます。

どんな仕事も①から始まり、②③を経て、④へ変わっていく

どんな仕事も生まれたときは、規模はとても小さいです。一方で、誰にでもできるわけではありません。

その後、需要が増していき、スターと言われるような仕事になります。

しかし、年数が経つにつれて、業務の標準化や自動化が進み、誰にでもできる仕事に変わっていきます。

その結果、最後には求人需要が落ち着いていくという流れを経ます。

こういったフレームワークで考えて、自分の仕事が現状どの状態にいるのかを把握しましょう。

伸びる市場に乗り移る

前章で仕事のライフサイクルを紹介しましたが、キャリアで大事なのは、伸びる市場(仕事)に乗り移ることです。

なぜなら、伸びる市場で働いていたというだけで、技術資産や人的資産、所属業界の生産性が高い人材になり、マーケットバリューが上がるからです。

では次に、今後どんな市場(仕事)が伸びていくのかを考えましょう。

伸びる市場の見分け方は、日経新聞を読んだり、他業界の知人の話を聞いたり、転職エージェントに隣接業界の状況を聞いたりと色々あります。

本書では、下記のような2案を提示しているので、気になる方は本書をお読みください。

  • ベンチャー企業が増えているかどうか
  • 長年の業界の非効率をつくような仕事かどうか

ベストな会社を選ぶ

前章で伸びる市場を理解したところで、その中から転職するのにベストな会社を選ぶ必要があります。

その判断基準として下記3つがあります。

  • マーケットバリューが伸びるか
  • 働きやすいか
  • 活躍できる可能性があるか

すべてを追う必要はなく、この3つの基準で一度考えてみて、自分は今のタイミングでどれを重視するのか意思決定することが大事です。

たとえば、将来的に「働きやすさ」を求める転職ができるようになるために、20代は「活躍できる可能性があるか」を重視するという考え方もできます。

転職が不安な理由

レール

ここまで、転職の思考4ステップを解説してきました。

とくに難しいことや転職の秘訣が書かれているわけではないです。

思考法のフレームワークを知ることで、自分のことに当てはめて判断の軸を持てるようになります。

しかし、転職の思考法を知っているのに、結局いつもと変わらない毎日を送る人は大勢います。

それは転職が不安だからです。

そして、転職が不安な理由は、それが人生で初めての意思決定だからです。

受験をして偏差値の高い学校を選んで進学。就職時も出来るだけ規模の大きい企業に就職というレールを進んできた人間にとって、転職はまさにレールから外れる最初の意思決定になります。

正解がない意思決定を初めてするわけです。

そう考えると、20代の転職で不安になるのは当たり前。

このように自分の感情を客観視したうえで、転職についてフラットに考えていけると、自分のキャリアが開けるかもしれません。

「転職の思考法」の個人的な感想

牙を剥く

ここまで、自分が「転職の思考法」で刺さった部分を紹介してきました。

転職をすることだけが正解ではないですが、転職をできるという選択肢を持つことは絶対に正解です。

なぜなら、転職ができないという人間に対して、会社や上司は牙を剥くからです。

まさに足元を見られた状態なので、給与や待遇の悪化、勤務地や業務の勝手な変更をしてくる可能性が十分にあります。

自分の会社はホワイトだから大丈夫という自信を持っているJTC(日系大企業)勤務の20代は多いですが、それが定年まで(50年近く)続く保証は皆無です。

業績が悪化したら、企業にもなりふり構ってられませんので。

そう考えると、転職の思考法を知り、転職ができるような業務に携わっておくことは非常に重要でしょう。

「転職の思考法」の口コミやレビュー

「転職の思考法」の世間のリアルな口コミやレビューを紹介します。

自分も本を買ってから3年経って今回読み返したんですが、新たな発見がありました。

やはり、会社や業務が変わると、違う発見があるような、スルメのような本です。

まさに、転職を考えていない人にもオススメできる転職本です。

物語形式なので、小説を読むようにスラスラと読めるのが特徴的です。

「転職の思考法」の書評まとめ

今回は「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法」を紹介しました。

一番のエッセンスは、「一生食えるを確保する4ステップ」ですが、本書は中身の小説部分も面白いうえに、キャリアのヒントとなるTipsが多く詰まっています。

「今後のキャリアについてどう考えればよいのか知りたい」という20代の会社員には特にオススメです。

よければ、下記から目次なども確認してみてくださいね。