電子書籍を読むのに必要な容量は? 目的別に解説

電子書籍用にタブレットを購入する方も多いと思います。

Kindle Unlimitedなど、電子媒体で読書ができるサービスが増え、電子書籍を読む人の数はどんどん増えています。

そんな中、多くの方の疑問として「電子書籍を読むには、どれくらいの容量が必要なのだろうか」というものがあると思います。

そこで本記事では、電子書籍の容量やiPadなどのタブレット端末を利用する際におすすめの容量についてご紹介していきます。

電子書籍の容量とはそもそも何?

電子書籍は、デジタルデータなので、ダウンロードにはタブレットやPC、スマホなどの容量が必要です。

電子書籍によって想像以上に端末の容量が圧迫され、何かのデータをダウンロードしなければならない時に、容量不足でダウンロードできないことも。

電子書籍をダウンロードする方は定期的に端末の空き容量を確認することをおすすめします。

電子書籍の容量が漫画・小説などで異なる理由

電子書籍は小説や漫画、参考書などそれぞれ本のジャンルによって異なります。

ほぼ全てのページがテキストデータで構成される小説やエッセイなどは、必要容量が少ないです。

一方で、漫画や雑誌の場合は、画像データが増えるうえに、表示されるデバイスに合わせてサイズの異なる画像が必要になってくることもあり、必要容量が多くなっています。

ここからは、さらに詳しく、書籍によって必要容量が異なる理由をご説明します。

画像による画質の差異

電子書籍の容量は、画像による画質の差異によっても大きく左右されます。

最も簡単な例えは、モノクロとカラーの違いです。

カラーの方が画質が良くなりますので、容量も多くなります。

よって、より鮮明で画質の高い画像が掲載されることの多い雑誌、特にファッション雑誌などは画質に割かれる容量が多く、容量が大きくなる傾向があります。

ファッション雑誌などの容量が多いタイプの電子書籍は、読み終わったら可能な限り削除することをおすすめします。

ページ数が多いか少ないか

ページ数も、電子書籍の容量に大きく関わってきます。

ページ数が多ければ多いほど、ダウンロードの際に必要な容量は多くなります。

これは「文字数が増える」ということももちろんですが、漫画や雑誌、参考書などは画像データも多くなりますので、小説などの文字がメインの媒体と比べて膨大なデータが必要となるからです。

特に、漫画などは各電子書籍サービスで「まとめ売り」もされているので、それらをお出かけ前などにまとめて購入し、ダウンロードして移動時間に読もうとしたら、容量が多すぎてダウンロードできていなかった…なんてこともあります。

容量の多いダウンロードを行う際は、あらかじめ端末の空き容量を再確認しておきましょう。

電子書籍を読むために必要な容量は?

電子書籍を読むために必要な容量は、漫画や雑誌をダウンロードして、オフラインで楽しみたい方と、ストリーミングだけで楽しむ方とで大きく異なります。

オフラインでさまざま電子書籍をダウンロードして楽しみたい方は256GBがおすすめですが、モバイルWi-Fiを持ち歩いていたり、自宅でストリーミングのみ電子書籍を利用する方は65GBでも十分です。

オフラインで楽しみたいなら256GBがおすすめ

オフラインで漫画や小説、雑誌などの電子書籍を楽しみたい方は、256GB以上の端末がおすすめです。

電子書籍はダウンロードすることでオフラインでも楽しめますので、旅行などに備えて電子書籍をたくさん保存しておきたいという方も多いでしょう。

オフラインでたっぷり作品を視聴したい方は、可能な限り容量が多い端末にしましょう。

読み終わった作品をこまめに削除することで、もう少し容量の少ない端末でもオフラインで作品を楽しめますが、気に入った作品は常に端末に保存しておき、定期的に読み返したいという方も多いでしょう。

ストレスフリーに作品を楽しむなら、256GBは欲しいところです。

ストリーミングだけで楽しむ場合は64GBでOK

一方で、作品をストリーミングだけで楽しむ方は、端末の容量をそこまで気にしなくても良いでしょう。

ストリーミングのみの利用ならば容量はあまり必要とされませんので、64GBで十分です。

電子書籍のアプリは数多くありますが、それらをまとめてインストールしても、十分に容量が余ります。

また、「ストリーミングだけで楽しむなら」とはお伝えしましたが、64GBなら多少のダウンロードにも対応できます。

漫画を全巻ダウンロードするとしても、必要な容量は40〜60MB程度です。

例えば、「鬼滅の刃」は全22巻ですが、Kindleでダウンロードする際に必要な容量は61.945MBです。

電子書籍を読みたいのにスマホの容量がない時の対応策

電子書籍を読もうとしても、容量不足でダウンロードできず、どうしたものかと検索し、この記事をご覧になっている方も多いでしょう。

電子書籍を読むにあたって、スマホの容量が足りない際の対処法は下記などがあります。

  • インターネットのクラウド上にデータを保存する
  • PCなどの外部メディアにデータを保存する
  • 読み終わった電子書籍を削除する
  • 端末を複数所持する

それぞれにメリットがありますので、ぜひ比較検討して、あなたにぴったりの方法を利用してください。


順番にご紹介していきます。

クラウド上にデータを保存する

まずはクラウド上にデータを保存する方法です。

クラウドサービスにはDropboxやOneDrive、Yahoo!ボックスやGoogle Drive、そしてiCloudなどがあります。

Dropboxは2GB、OneDriveとYahoo!ボックス、iCloudは5GB、Google DriveはGmailも含めて15GBを無料で保存してくれるので、全てのサービスを併用すれば無料で32GBを無料で保存できることになります。

しかし、「どのサービスにどのデータを保存したか覚えておくのは面倒くさい…」という方も多いと思います。

そんな時は、iCloudの有料プランの利用をおすすめします。

iCloudは月額130円で50GBまで、月額400円で200GBまでデータを保存しておけます。

外部メディアにデータを保存する

外部メディアにデータを保存するという方法もあります。

外部メディアにはUSBメモリやmicroSDカード、外付けハードディスクなどさまざまなものがありますが、もちろん電子書籍のデータを保存することも可能です。

基本的には、一度PCにデータを移してから、これらの外部メディアに保存するという形になるでしょう。

外部メディアの大きなメリットは、買い切りなので月額利用料がかからず、新たに購入すればいくらでも追加でデータを移すことができることです。

先ほどご紹介したiCloudなどの、月ごとに利用料を支払うタイプのサービスは安いとはいえ毎月支払いが発生しますし、安いがゆえに利用していなくても解約を忘れ、長い目で見れば高額な利用料を払ってしまっていたりすることもあります。

契約の管理をする自信がないという方や、大量にデータを保存したいという方にはこちらの方法をおすすめします。

ダウンロードした書籍を消去する

ダウンロードした書籍を定期的に消去することも有効な容量の削減方法です。

電子書籍ストアで購入した作品は、基本的に何度でもダウンロードが可能です。

まれに再度ダウンロードできないサービスもあるので、念のため、削除する前に再度ダウンロードできるか確認しておきましょう。

また、サービス自体から購入した作品の配信が終了してしまうことも多いので、利用可能期間が定められているかどうかも確認しましょう。

ダウンロードした作品を定期的に消去することは、慣れるまでは手間に感じるかもしれません。

しかし習慣化してしまえば、最も手軽かつ無料でできる、容量を削減する方法です。

端末をいくつか所持する

思い切って端末を追加で購入するのも選択肢のひとつです。

電子書籍専用の端末として、機能が少なめの、安価なリーダーなどもおすすめ。

むしろ、電子書籍専用の端末は「読むこと」に特化しているので、値段が安いのはもちろん、電子書籍を読む際のユーザビリティも高いです。

おすすめの端末はKindleで、容量は8GBから32GBまで選べるので、利用する量に合わせて容量を選びましょう。

電子書籍専用の端末を用意することで、別の機能などの容量を気にする必要がなくなります。

また、雑誌なども多く利用したい方は、容量の多いタブレット端末を購入することをおすすめします。

電子書籍の容量を気にせず楽しめる電子書籍サービス

電子書籍の容量を気にせず楽しめる電子書籍サービスとして、LINEマンガとマンガBANGがあります。

電子書籍サービスにはさまざまなものがありますが、ストリーミング方式で作品を読めるものを選ぶと、容量を気にする必要がありません。

また、これからご紹介する2つの電子書籍サービスは作品数も充実しており、それぞれ特徴がありますので、詳しくご紹介します。

LINEマンガ

出典:LINEマンガ公式サイト

LINEマンガはなんと38万種類以上の漫画が公開されており、ストリーミング方式で全ての作品を閲覧できます。

スマホの容量が少ない方にもおすすめできる電子書籍サービスです。

大人気作品などが有料で読めるのはもちろんですが、インディーズ作家の作品などは無料で読めることも多く、時間がある方ならば1日中無料で漫画を読むことも可能。

また、定期的にお得なキャンペーンを実施しているので、もし有料で漫画を購入される場合は、キャンペーンに合わせて利用するとよりお得です。

公式ブログやTwitterなどでお得な情報が配信されているので、定期的に投稿を確認することをおすすめします。

マンガBANG!

出典:マンガBANG!公式サイト

マンガBANGは累計で1,300万ダウンロードを達成している大人気電子書籍サービスのアプリです。

無料で漫画を読めるので、読書にあまりお金をかけたくないという方にもおすすめ。

また、取り扱っている作品も人気のものが非常に多く、トレンドを抑えるために利用する方も多いそうです。

一方で、昔ながらの名作も多数配信しているので、懐かしい漫画を読みたいという方にもぴったりの電子書籍サービスとなっています。

電子書籍の容量についてよくある質問

電子書籍の容量についてよくある質問の代表例が下記です。

  • 後から容量を増やせる?
  • 容量がいっぱいになったときはどうすれば良いか?
  • 8GBと32GBの違いはどれくらいあるのか?

順に回答します。

後から容量を増やせる?

電子書籍端末は基本的には、後から容量を増やすことはできません。

iPhoneやiPadなどの端末で読んでいる場合も同様です。

もし後から容量を増やしたい場合は端末を新しくする必要があるので、購入前にしっかりと必要な容量について考えるようにしましょう。

容量がいっぱいになったらどうすればいい?

スマホやタブレットの端末の容量が足りなくなった場合は、まずあまり利用していない電子書籍や、すでに観終わったダウンロード動画、不要な写真などを削除するようにしましょう。

また、先ほどご紹介したiCloudなどのサービスを利用すれば、実質的に容量を増やし、残しておきたいデータを残せます。

削除するデータが見つからないほどお気に入りの作品が多い方は、ぜひ利用を検討してみてください。

8GBと32GBの容量ではどれくらい違う?

8GBでも、AmazonのKindleでは小説が数千冊保存できるそうなので、小説しか読まない、という方には8GBで十分でしょう。

漫画の場合は、もちろんページ数によりますが、8GBなら平均して130冊、32GBなら650冊ほどが保存できるようです。

しかし、これらのデータはもちろん漫画のページ数や搭載されている画像の多さや画質によって異なってくるので、あくまで目安として参考にしてください。

電子書籍の種類によって必要な容量は変わる

今回は電子書籍を読む際に必要となる容量についてご紹介しました。

漫画や雑誌、参考書などは画像が多いので必要な容量も多いですが、一方で小説はテキストデータなのであまり容量を取りません。

端末の容量も大切ですが、もしデータを他に保存するツールを利用する場合、そちらの容量も併せて検討してみましょう。

利用される電子書籍の種類によっても必要なデータは異なりますので、本記事を参考にし、比較検討してみてください。