紙の書籍のように場所を取らず、効率的に本を読める「電子書籍」。
移動中にもスマホなどの端末で読書が出来るので便利ですが、
「スマホだと文字が小さくて読みにくい」
「逆にタブレットだと端末のサイズが大きすぎる」
こう思ったことはありませんか?
そんな時は、電子書籍を読むのに特化した「電子書籍リーダー」がおすすめです。
本記事では、2022年最新のおすすめ電子書籍リーダーを解説します。
タブレットとの違いや選び方も記載するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
電子書籍リーダーとは?タブレットとどちらを選ぶべき?
電子書籍リーダーとタブレットの最大の違いは「機能性」です。
電子書籍リーダーとはその名の通り、電子書籍を読むことに特化した専用端末で、それ以外の機能はほとんど搭載されていないのが一般的。
一方でタブレットは動画視聴やSNSなどのネット接続や、LINE、メール、ゲームといった様々な機能を利用することが可能です。
一見すると「汎用性の高いタブレットを買った方がいいのでは?」となりそうですが、用途によって選び方が変わるので、どちらを選ぶべきか解説します。
読書中もSNSチェックが欠かせないならタブレットが便利
移動中の電車内などで読書をしながら、メールやSNSの確認もしたい場合は汎用性の高いタブレットを選ぶのが良いでしょう。
タブレット端末のメリットは、読書以外にも動画・ゲーム・SNSなど様々な用途を1台でまかなうことが出来る点です。
タブレットの代表的な製品だと「iPad」が挙げられます。
ディスプレイの解像度も高く、カラーページの多い雑誌を読む際にもタブレットの方が読みやすくなります。
一方で多機能な分、価格が比較的高価な点には注意が必要。
また長時間読書をすると目が疲れやすいという特徴もあるため、電子書籍を読む以外の用途にも多く使いたい方におすすめの製品です。
読書だけに集中したい場合は電子書籍リーダーを選ぼう
余計な機能は不要で、読書だけに集中したい場合は電子書籍リーダーを選ぶのが良いでしょう。
別名「電子書籍ビューワー」と呼ばれることもあります。
電子書籍リーダースマホやタブレットのように、ディスプレイが発光して直接目を照らさず、長時間読書をしても目が疲れにくい仕様となっています。
また、ネット検索や動画視聴といった機能が無いので、他に気を取られず読書に集中することが可能です。
機能が少なく、電子書籍を読むのに特化している点が特徴なので、価格も比較的手ごろなものが多数あります。
さらにバッテリーの持ちが良い製品が多いので、読書を習慣づけたい方には電子書籍リーダーがおすすめです。
電子書籍リーダーの理想的な選び方
電子書籍リーダーの理想的な選び方は以下の通りです。
- 自分が使いたい電子書籍ストアに対応しているか
- 端末のデータ容量が足りるかどうか
- 画面の解像度の良さがどの程度か
基本的には用途に応じて選ぶのがポイントです。
一つひとつ詳しく解説していきます。
自分が使いたい電子書籍ストアに対応しているか
電子書籍リーダーには、特定の電子書籍販売ストアの本しか読めない端末もあります。
自分がよく利用するストアに対応しているかどうかは、購入前に必ず確認するようにしましょう。
例えばKindleストアなら「Kindle」、楽天koboなら「Kobo Libra」というように、それぞれのストアの電子書籍に適した仕様になっています。
AndroidOSの搭載により、複数のストアに対応している端末も多数あります。
色々なストアで電子書籍を購入する場合は、複数ストアに対応している製品を選択しましょう。
逆に、特定のストアでしか電子書籍を買わない場合は、それぞれのストアに最適化された専用端末の購入がおすすめです。
端末のデータ容量が足りるかどうか
端末のデータ容量がどの程度かは、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
読みたい電子書籍のジャンルによって、必要な容量が変わってきます。
一般的には文字ばかりの小説やビジネス書の方が、画像データが大半の漫画に比べると必要な容量は小さくなります。
さらに、カラーページの多い雑誌・イラスト集・写真集などをよく見る場合は容量には余裕を見ておくのがおすすめです。
小説やビジネス書などテキスト中心の電子書籍をよく読む場合は4GB程度を目安にします。
また、漫画など画像中心の場合は最低8GB以上を目安とするのがおすすめです。
ただし、クラウド上にデータを保存し、利用時のみデータを読み込むタイプの場合はあまり気にしなくても大丈夫です。
なお、容量が足りなくなっても購入した電子書籍自体が削除されることはありません。
書籍の入れ替えを行えばいいので、面倒でなければ容量を抑えることでコストも抑えられます。
画面の解像度の良さがどの程度か
漫画・画集・写真集といった絵や写真の細部までじっくりと見たい場合、解像度の高い電子書籍リーダーを選ぶようにしましょう。
300ppi以上の高解像度の端末であれば、美しく画像を表示することが可能で、拡大して細部まで見られるはずです。
また、白黒の表示にのみ対応している端末もあるので、カラーページを見たい場合はカラーに対応したリーダーを選ぶ必要があります。
一般的にはカラー対応や解像度が高い程価格も高くなります。
自分がよく見る本のジャンルにあわせて解像度を選ぶようにすると良いでしょう。
電子書籍リーダーのメリットとは?
電子書籍リーダーには、タブレットには無い独自のメリットがあります。
主な点は下記の2点です。
- 目を傷つけない電子ペーパー
- 紙の本を買うよりも安価
電子書籍の利用が多い人程こうしたメリットが活きるので、購入を検討している方は要チェックです。
目を傷つけない電子ペーパー
電子書籍リーダーで使われているディスプレイは、電子ペーパーを採用しています。
電子ペーパーは、スマホやタブレットのようにバックライトによって画面が直接光るのではなく、外からの光を反射する仕様です。
そのため目に光が直撃せず、長時間の読書にも疲れにくいというメリットがあります。
その分暗い所では見づらいという特性がありましたが、最近ではライト機能がついているものや、専用の外付けライトも発売されています。
また、視野角がおおよそ180度と紙の書籍に近く、視認性も高い点がポイント。
総じて電子書籍を快適に読むことに特化した機能を持っています。
紙の本を買うよりも安価
電子書籍のメリットとして、紙の本を買うよりもインターネットで電子書籍を買う方が安くつくケースが多いという点があります。
電子書籍を販売しているサイトは多数ありますが、その多くで常時なんらかのセールが行われています。
例えば、「初回購入時は50%OFF」になったり、「まとめ買いで30%OFF」になったりとさまざまです。
また、セールでなくとも定価が紙の本より安い場合や、時には最初の何巻かが無料で購入できる場合もあります。
普段本の購入頻度が高い人ほどその恩恵を受けやすいので、コストを抑えたい人には電子書籍がおすすめ。
特定ジャンルの電子書籍が安くなるといったキャンペーンが行われることもあるので、新しい本との出会いチャンスが増えるかもしれません。
電子書籍リーダーのおすすめ端末4選
2022年最新の、電子書籍リーダーおすすめ製品を4点紹介します。
ラインナップは以下の通りです。
- Kindle Paperwhite
- Kobo Clara
- Kobo Nia
- BOOX Nova3 Color
それぞれに特徴がありますので簡単に解説していきます。
Kindle Paperwhite
Kindleシリーズの中でも、トップクラスに画質の良い300ppiの高解像度ディスプレイを搭載した電子書籍リーダーです。
紙のようにくっきりとした印字が特徴の「E-linkディスプレイ」を採用し、外の光にも反射せず読みやすい仕様。
目を直接照らさないフロントライトが搭載されており、暗いところでも快適に利用出来ます。
またIPX8相当の防水機能つきで、浴槽に落とした程度では問題無く使用できるため、お風呂での読書にも十分対応可能な端末です。
小説数千冊が1台に入る大容量に加えて、1回の充電で数週間利用できるバッテリー付き。
Wi-Fi機能だけでなく、Amazonが提供する無料の4G回線が利用できるモデルもあり、外出先でも書籍の購入・ダウンロードがカンタンです。
新品価格は14,980円です。
Kobo Clara
8GBの容量を搭載した楽天kobo専用端末です。
小説なら約6,000冊、漫画なら約150冊分持ち歩ける大容量に、300ppiの高解像度ディスプレイを採用。
さらに高速ページめくり機能を搭載し、早く読みたい時にも対応可能な点がポイント。
Wi-Fi接続可能で画面も6インチと小さめなため、外出先への持ち運びも便利です。
一般書籍から漫画まで、幅広いジャンルを快適に読める電子書籍リーダーとなっています。
新品価格は15,880円です。
Kobo Nia
楽天kobo専用端末で、8Gのメモリで小説約6000冊・漫画なら約150冊を入れておくことが可能です。
Kobo Claraとの大きな違いは、価格や解像度です。
手ごろな価格ながら十分な容量に加え、Wi-Fi接続や明るさの調節など基本的な機能は搭載されています。
別売りのカバーはポップなカラーリングなので、本体デザインにもこだわりたいという方は利用すると良いでしょう。
初めて電子書籍で読書をするという方におすすめのモデルとなっています。
新品価格は10,978円です。
BOOX Nova3 Color
電子書籍リーダーは白黒表示が一般的な中、本製品はカラー表示にも対応しています。
AndroidOS搭載のため、どの電子書籍ストアにも対応しており、複数ストアを利用する人におすすめの端末です。
その分価格はやや高額ですが、PDFの表示やカラーでのメモ書き機能も搭載した高機能が特徴。
ノートアプリはSNSやオンラインストレージへの共有機能があり、描いたスケッチをInstagramやTwitterにアップロードすることが可能です。
新品価格は49,800円です。
電子書籍リーダーに関するよくある質問
電子書籍リーダーについてのよくある質問を解説します。
質問は以下の通りです。
- 仕事や勉強に向いている端末は?
- Kindle端末で、Kindleストア以外の電子書籍を読める?
- Wi-Fiは必ず必要?
購入を検討している方は、あらかじめチェックしておくのが良いでしょう。
仕事や勉強に向いている端末は?
仕事や勉強で利用する場合、メモ機能やPDF表示が可能な製品が良いでしょう。
白紙ノート機能や画面への書き込みなど、端末によってさまざまなメモ機能が付いています。
重要な部分に書き込みが出来ると、仕事や勉強に有効活用できます。
また、PDFリーダー機能があれば仕事の資料を読むのに重宝するのでおすすめです。
Kindle端末で、Kindleストア以外の電子書籍を読める?
Kindle端末はKindleストア専用の電子書籍リーダーです。
そのため、それ以外の電子書籍ストアの本は読めず、アプリなども入れられません。
ただし、Kindle Fireというタブレット端末はアプリ利用も可能。
また、楽天Koboについても同様なので、各ストアの専用端末を購入する際はあらかじめ留意が必要です。
その分価格が抑えめなので、決まったストアでしか電子書籍は買わないという人にはおすすめです。
Wi-Fiは必ず必要?
購入した電子書籍は、Wi-Fiでオンライン接続して端末にダウンロードするため、必須です。
ただし、1度ダウンロードしてしまえばあとはオフラインで読めます。
端末自体に通信機能がついている場合もあるので、購入前に確認しておくようにしましょう。
電子書籍リーダーは対応ストアや容量・解像度などを調べて選ぼう
電子書籍リーダーは、対応ストアや容量・解像度などを調べて選ぶと良いでしょう。
移動中などの隙間時間に読書をする場合にも重宝するので、ぜひ自身の使い方に合った端末を探してみてください。
電子書籍は本屋で紙の書籍を購入するよりも、お得に購入できる機会が多く、読書量が多い人にとっては場所も取らず便利です。
多機能なタブレットだけでなく、より読書に集中したい方はぜひ本記事で紹介した電子書籍リーダーを参考にしてみてください。