電子書籍のメリットとデメリットを紹介!電子書籍を購入する際の注意点も

電子書籍

昨今、電子書籍を利用する人が増えています。

電子書籍とは、端末上で読めるようにデータ化された書籍のこと。

書店に足を運ばなくても、スマホやタブレットにダウンロードするだけで、読みたい本がすぐに読めるなどの理由から、人気を集めています。

一方、電子書籍を利用していない人からすると、「電子書籍のメリットって何?」「電子書籍と紙の本、どっちが良いの?」など、疑問に思うこともたくさんあるでしょう。

そこで、今回は、紙の本と比べた際の電子書籍を選ぶメリットやデメリットなどについてお伝えします。

紙の本ではなく、電子書籍を選ぶメリットや利点とは?

電子書籍は、読みたいと思ったときに、いつでもどこにいても書籍を購入できるというのが最大の魅力といえるでしょう。

このほかにも、電子書籍ならではのいいところがたくさんあります。

今回は、紙の本と比べて、とくに電子書籍が優れているメリットを、以下の7点に絞って詳しくお伝えします。

メリット
  • 在庫切れに困らない
  • 本棚などで場所を取られない
  • 読み放題のサブスクサービスで節約がしやすい
  • 防水性の端末を使えばお風呂でも読める
  • 色々なジャンルが幅広く揃っている
  • 破損や汚れる恐れがない
  • 片手で楽に読める

在庫切れに困らない

電子書籍は、紙の本と違い在庫切れになることがありません

紙の本が購入できるのは、書店やネットショップにある分や取り寄せしてもらった分だけです。

中でも、人気や話題のある本は、多くの人が買い求めるため、すぐに在庫がなくなり購入できなくなります。

その点、電子書籍は、手に入れたいときに書籍を端末(電子書籍リーダー)にダウンロードすれば簡単に手に入ります。

電子書籍は、紙の本のように形があるわけではなく、運営サイトがデータで管理しているため、在庫という物自体が存在しません。

書店やネット購入のように、買おうとした物が「なかった」という状況にはならないのです。

また電子書籍の場合、書店へ出かけたり、ネットでの購入後に届くのを待ったりなどの手間がかかりません。

本を読みたいと思い立ったときに、在庫の心配をすることなく、すぐ欲しい書籍を手に入れられるのが、電子書籍なのです。

本棚などで場所を取られない

電子書籍は、紙の書籍のように場所を取りません。

電子書籍は、端末にダウンロードするだけです。

そのため、どんなにたくさんの書籍を手に入れても、端末1台あれば事足ります。

紙の書籍の場合、たくさん本があると本棚にしまいきれず、部屋に平積みしてしまうこともあるのではないでしょうか。

また、しまう場所がないからと、書籍の購入をあきらめることもあるかもしれません。

そのようなとき、電子書籍なら場所を取らないため、収納スペースを気にせず、読みたい本を読みたいだけ購入できます。

また外出先で本を読みたいと考えた際、紙の書籍は重さがあり、かさばるため、持ち運びが大変です。

反対に、電子書籍なら端末分しかスペースを必要としません

少ないスペースで管理できるので、書籍の保管や、外出先で本を読むときにも便利です。

読み放題のサブスクサービスで節約がしやすい

電子書籍を取り扱っているほとんどのWEBサイトでは、読み放題の定額サービスがあります。

定額サービス=サブスクサービスとは、定額料金を支払い、特定のサービスを定期間利用できるサービスのこと。

電子書籍ストアの場合、月額制で登録し、漫画や雑誌、絵本など多種多様な書籍が読み放題になるサービスが多いです。

読みたい書籍を全て紙の本でまかなおうとすると、かなり出費がかさんでしまうのではないでしょうか。

しかし、電子書籍ストアの読み放題サブスクサービスを利用すれば、紙の書籍を買うよりもお得な金額で、読みたい書籍をダウンロードできるので節約になります。

料金を気にせず読みたい本を読めるのは、嬉しいですよね。

防水性の端末を使えばお風呂でも読める

ゆっくりお風呂に浸かりながら本を読みたいという人も多いのではないでしょうか。

そのようなとき、電子書籍が入った防水性の端末なら、水に濡れたり落ちたりするのを気にせずゆったりと読書できます

紙の書籍の場合、お風呂の湿気で紙がふにゃふにゃになったり変形したりします。

また、カビが生える可能性もあり、紙の書籍の劣化を早めてしまうことに。

そのため、紙の書籍をお風呂で読んでいる人の中には、お風呂用と部屋で読む用の2冊以上購入している人もいるそうです。

その点、防水機能を有したタブレットやスマホなどを用いれば、水中に落として濡れても、書籍が読めなくなることはありません。

電子書籍なら、入浴時やプールサイドなど読む環境を選ばないため、安心して読書を楽しめますよ。

電子書籍端末については下記で解説しています。

色々なジャンルが幅広く揃っている

電子書籍=漫画というイメージを持っている人もたくさんいるのではないでしょうか。

実は、電子書籍には、紙の本と同じように漫画や小説、参考書、絵本など多種多様なラインナップが揃っています。

ただストアによって、漫画中心だったり、一般書籍専門だったりと、取り扱いジャンルが異なります。

小説が読みたいのに、漫画中心のストアで会員登録してしまうと、読みたい書籍を見つけられないかもしれません。

そのようなことがないように、自分が読みたい書籍を取り扱っているストアを見つけて登録すると良いでしょう。

また電子書籍では、紙の本では手に入れにくいインディーズ作品や同人誌、自費出版書籍などのジャンルも、入手しやすいという特徴があります。

紙の本では絶版になっており、書店に無く読めない書籍も、電子書籍なら取り扱っていることがあります。

紙の本で見つからなかったといって、あきらめるのではなく、電子書籍で探してみるのもおすすめです。

破損や汚れる恐れがない

電子書籍は、紙の本と違い、破れたり汚れたりすることがありません。

紙の本の場合、下記のように、どうしても経年劣化してしまいます。

  • 湿気でヨレヨレになる
  • 日焼けする
  • 破れる
  • 汚れる

その点、電子書籍は書籍と呼ぶものの、あくまでもデータのため、破損したり汚れたりすることはありません。

お菓子をつまんだり、お茶を飲んだりしながら本を読んでいて、うっかりこぼしてしまっても、電子書籍なら汚れる心配がないのです。

万が一、電子書籍が入っているスマホやタブレットに何かをこぼしてしまっても、拭き取れば綺麗な状態に戻ります。

経年劣化を気にすることなく、綺麗な状態で本を読みたい人に電子書籍はおすすめなのです。 

片手で楽に読める

電子書籍の利点は、紙の本と違い、片手で手軽に書籍を読めるという点です。

紙の本の場合、一般的には片方の手で本を持ち、反対の手でページをめくります。

とくに分厚い参考書などは、片手で見るのはなかなか難しいものです。

その点、電子書籍なら、どんなに分厚い参考書でも、片手でスマホを持ちながら親指でスワイプしたりタップしたりして、読めます。

簡単に片手で操作できるので、サクサクと読み進められます。

公共機関で通勤する際、片手は鞄で手がふさがっているため、片手で本を読みたいと考える人もいるのではないでしょうか。

また、お昼休みに本を読みながら昼食をとりたいという人もいるでしょう。

そのようなとき、電子書籍は、片手で読めるため便利です。

紙の本と比較した、電子書籍を選ぶデメリットや欠点とは?

さまざまなメリットや利点がある電子書籍ですが、残念ながら、以下のようなデメリットや欠点があります。

デメリット
  • 読書している実感が湧かない
  • 目が悪くなる
  • 中古本として売買できない
  • 家族や友人との貸し借りが楽しめない

それぞれについて、詳しくお伝えします。

読書している実感が湧かない

読書というと、紙のページをペラペラとめくって読み進める感じが好きという人もいるのではないでしょうか。

電子書籍は、紙の書籍のように、紙のページをめくる感覚がないため、読書をしている実感が湧かないという人もいるはずです。

また、紙の書籍を選ぶのは、本棚に本がびっしり並んでいる状態が好き、紙をめくる感覚が楽しい、紙やインクの匂いが好きという人もいるでしょう。

あえて紙の書籍を選んでいる人にとっては、電子書籍はどこか物足りなさを感じてしまうのかもしれません。

目が悪くなる

端末で電子書籍を長時間見ると、目が悪くなりやすいという問題点があげられます。

タブレットやスマホなどの液晶画面からは、ブルーライトが発せられています。

ブルーライトとは、人が光として感じる電磁波の中でも、強い青色光の光のこと。

ブルーライトを長時間見続けると、目に負担がかかります。

一般的な端末は、液晶画面からブルーライトが発せられており、目を疲れさせ視力の低下を招いてしまう可能性があります。

そのため、目を疲れさせないように気をつけて、電子書籍を読むようにすると良いでしょう。

電子書籍を読む際に、目の負担を軽減する方法としては、下記の方法があるので、試してみてはいかがでしょうか。

  • 長時間、端末を見ないようにする
  • ブルーライトカット眼鏡を使用する
  • 目に優しいことをウリにしている電子書籍端末を使う

中古本として売買できない

電子書籍は、データで管理されています。

データをダウンロードした電子書籍は、紙の書籍と違い、中古本という概念がありません

そのため、電子書籍は、中古本として売買できないのです。

例えば、漫画のコミックスを一気にまとめて購入したいときなど、中古本で購入すれば安価で購入できるので、かなりお得だと感じる人も多いでしょう。

一方、電子書籍は、セール時などに購入すれば安く手に入れられることもありますが、セール以外では、安く買えないこともあり、中古本と比べてお得感がありません。

また、読み終わった紙の本は、古本屋などで中古本として売れますが、電子書籍の場合、削除するしかありません。そのため、中古として電子書籍が市場に出ることがないのです。

家族や友人との貸し借りが楽しめない

電子書籍には、家族や友人と書籍の貸し借りが楽しめないというデメリットがあります。

紙の書籍の場合、1冊あれば家族や友人など複数人で貸し借りして読めます。

学生時代に、友人と漫画の貸し借りをしたことがある人もいるのではないでしょうか。

一方、電子書籍の場合、基本的には1人につき1冊購入する必要があるため、貸し借りが難しいです。

ただ、電子書籍端末自体を貸し借りしてしまったり、家族共有が可能な電子書籍サービスを使ったりという手段もあります。

電子書籍のメリット・デメリットに関するよくある質問

紙の本と比較した電子書籍のメリット・デメリット以外にも、電子書籍について、購入時の注意点など、気になることがあるという人もいるのではないでしょうか。

ここでは、以下の内容について解説します。

よくある質問
  • 電子書籍を買う際に気をつけた方が良いことは?
  • 紙の本から電子書籍にすることで生まれる特別なメリットは?
  • 電子書籍サービスが終了したら購入した本はどうなる?

さっそくみていきましょう。          

電子書籍を買う際に気をつけた方が良いことは?

電子書籍を購入する際、買いすぎに気をつける必要があります。

紙の書籍の場合、購入した分だけ、本棚の本が増えるなど、物量を目で見れます。

しかし、電子書籍の場合、どれだけ買っても、目で見える何かが増えるわけではないので、買った実績が湧きにくいです。

そのため、「買いすぎてしまった」といった罪悪感が湧きにくいということを意識するようにしましょう。

紙の本から電子書籍にすることで生まれる特別なメリットは?

電子書籍にすると、紙の書籍を購入していた頃には、選ばなかった作品と出会えます。

紙の本を取り扱っている書店では、購入予定の本しか探さないという人も、電子書籍ストアに表示される広告やおすすめ表示機能によって、これまで読んだことがない新しいジャンルの本に興味を持つ機会が増えます。

書店と異なり、電子書籍ストアがさまざまなジャンルの本を紹介してくれるので、自ら探さなくても良いという点も魅力です。

電子書籍サービスが終了したら購入した本はどうなる?

電子書籍は、電子書籍のサービス終了と共に、購入した書籍全てが読めなくなる可能性があります。

電子書籍は、電子書籍サービスの会社が運営しています。

そのため、その電子書籍サービスの運営会社が倒産した場合、サービスも同時に終了となるでしょう。

電子書籍は、データなので、紙の本のように手元に残ることはありません。

今まで自分(顧客)が購入した全ての電子書籍が読めなくなるのは、かなりの痛手です。

電子書籍サービスを利用する際は、安定している会社を選ぶようにしたり、端末に書籍をダウンロードしたりするなどリスクを考えて対処しておくと良いでしょう。

電子書籍のメリットを活かして、快適な読書生活にしよう

読みたいときに、いつでもどこでも読める電子書籍

漫画や小説、参考書など多種多様なジャンルのほか、紙の本では絶版になっている、同人誌や自費出版本など、電子書籍だからこそ入手できる書籍が読めるのも魅力です。

紙の本には、紙の本ならではのメリットがありますが、電子書籍だからこそのメリットもたくさんあります。

ぜひ、電子書籍のメリットを活かして、贅沢な読書時間をおくってくださいね。